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2021.03.07
言語録~4 事例主義と再現性

いつも当社サイトを訪問頂き、ありがとうございます。言語録も4回目。何とか三日坊主になることだけは回避できそうです。

さてさて。今回は「事例主義」についてのお話になります。コンサルティング分野のお仕事をさせて頂いていると「この件についての事例を知りたい」ということをよく聞かれます。で、その質問をされる相手に限って、仮に該当する事例があったとしても、、やりません。

「やんないのに何で事例ばっかり集めたがるのかなぁ」と思ってしまいます。わかりますよ、怖いですよね。特に新しい事業分野に進出するような場合は、先行するプレーヤーとその結果(特にうまくいってるケース)について知りたいのは当然だと思います。

でも、その成功事例って再現性ありますか?事例通りやって、うまくいきますか?もしそうだとしたら、、今頃先行勝ちパターンを模倣する人で成功者が世の中にあふれてるはずですよね?

私は、どちらかというと再現性は「失敗」にこそあるものだと考えています。栽培品目選定で間違えたのか、生産技術で間違えたのか、圃場の立地選定で間違えたのか、はたまた販路設計で間違えたのか、、失敗ポイントも無数に存在しますし、一つだけではなく様々な要素が絡まりあって失敗が起きていることが殆どです。でも、そのうちの一つでも同じことをしてしまえば失敗の確率は跳ね上がります。なので、失敗事例こそ分析・参照して同じ轍を踏まないようにすべきであり、とにかく失敗(特に大失敗)の確率を少しでも減らすこと、その上で第一歩を踏み出して日々のPDCAサイクルを回すことで改善をかけていくことが、実は成功への最短距離なのではないかなと思っています。

事例主義から少し足を踏み出してみませんか?