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2021.02.19
言語録~2 食べさせるまでが商売

いつも当社サイトを訪問頂き、ありがとうございます。当社代表を務めている岡澤です。

さて、今回はこの仕事をさせて頂いているとよく聞く生産者の言葉「俺の栽培した/育てたこいつのうまさは、食えばわかる」という言葉。

わかる、わかりますよそれ。だって何か月も、産品によっては年単位で手塩にかけて栽培/肥育/養殖した生産物ですからね。もちろんおいしいはずですよ。

でも、、、これみんなそう思ってるんですよ。「俺の栽培した/育てたこいつの味は…ビミョーだな」なんて思う生産者はいないんです(むしろ思ってたら出荷しちゃダメだと思います)。

大事なのは食えばわかるうまさではないんです。どうやって数ある商品から目にとめて頂いて、手に取って頂いて、それをレジまで持っていって購入頂いて、最後口の中まで入れて頂けるか、なんだと思います。

それが商品を販売するということです。他の業界から見ると「それ、当たり前のことじゃないの?」と思われることかもしれませんが、長い長いバリューチェーンを経て消費者に届けられる食業界の場合はこれ、実はすごく重要なこと。

今日び、食べて「おえー、これマズっ」と思う商品、そうそうありませんよね?ということは、むしろ口の中に入るまでに勝負がついている可能性が高い、ということです。

「お家に帰るまでが遠足です」ならぬ「消費者に食べて頂くまでが商売です」